Googleのジョン・ミューラー氏がnoindexとcanonicalを同時に使用することについて説明した
ジョン・ミューラーは過去(2021年)にもnoindexとcanonicalの併用について発言をしており、その際に「maybe」といった言葉で表現していたが、今回の発言では明確化された。
noindexとcanonicalとは
- canonical:指定したURLへの正規化をする(ヒントなのでGoogleは無視することもある)
- noindex :noindexが記述されたページをインデックスさせない(つまり評価させない)
つまり、noindexとcanonicalを同時に使用するということは、Googleに「このページは評価してほしくないよ。インデックスしないでね」と命令しながら、同時に「このページの受けている評価などを別のページに正規化してね」と矛盾した指示を行っていることになる
2021年ジョン・ミューラーの発言
ジョン・ミューラーは2021年のYoutube動画の中で、noindexとcanonicalのどちらを使用すればよいか?という質問に対して、noindexとcanonicalのどちらを使用すべきかという質問には絶対的な答えはないとしつつ、ざっくりとだが下記のように回答している
- 検索で全く表示したくないという強い希望があればnoindexを使用する
- 全てのページを1つにまとめたい、個別のページは表示されるが大部分はまとめておきたい場合はcanonicalを使用する
そして、3つ目の回答として、noindexとcanonicalの併用を提案しました
それは、外部リンクがこのページを指定している場合に併用することでページのインデックスをしないまま、別のページへのシグナルを転送できるかもしれないというものだった
2024年のジョン・ミューラーの発言
時間は現在に戻って、2024年のReddit内でジョン・ミューラーは再びこの問題について質問を受けている
上記の動画の内容について、noindexとcanonicalを併用した際に外部リンクによるシグナルがcanonical先のページに転送されるかどうかというものだ
ジョン・ミューラーの回答はこうだった
…I’d just pick one (noindex or followed links). Links on a noindexed page can be picked up, but it’s not guaranteed. SEO is often about making your preference very clear and not about maybe’s. Also, it’s helpful to be realistic: sometimes (often) having a good site structure that generally works well for search engines is better than hyper-focusing on links (or any other individual aspect of SEO).
…私ならどちらか1つ(noindexかfollowed links)を選ぶ。 noindexされたページのリンクは拾われる可能性はあるが、保証はされない。 SEOとは、自分の好みをはっきりさせることであり、もしかしたらということではないことが多い。 また、現実的であることは有益だ。リンク(またはSEOの他の個々の側面)に過度に集中するよりも、検索エンジンにとって一般的にうまく機能する優れたサイト構造を持つ方が良い場合もある(多くの場合)。
前述でも記載したが、noindexとcanonicalと併用はGoogleに対して矛盾した指示を送ることになる
ジョン・ミューラーの言う通り、検索エンジンに対する指示を明確にすることが重要だろう(そうすることで、サイト全体のcanonicalの指示の強度も上がるのではないかと個人的には考えている)
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